『ONE PIECE』エッグヘッド編で注目されているキャラクター、黄猿(ボルサリーノ)。彼が裏切り者であるという疑惑が浮上しています。
海軍大将としての彼の立場は、一見忠実な軍人のように見えますが、その行動には謎が多く、「どっちつかずの正義」を掲げる姿勢が疑惑を深めています。
この記事では、黄猿が裏切り者である可能性について考察し、その理由や背景を掘り下げます。
黄猿が裏切り者とされる理由の一つは、彼の掲げる「どっちつかずの正義」という独特の信念です。
赤犬の「徹底的な正義」や青キジの「だらけきった正義」とは異なり、黄猿はどちらにも肩入れせず中立的な立場を保っています。
この曖昧なスタンスは、彼が状況に応じてどちらにも転ぶ可能性があることを示唆しており、そのため彼が海軍を裏切るのではないかと考える読者も多いのです。
特に赤犬と青キジの元帥決定の際、どちらにも加担せず、ただ大将の座に留まる選択をしたことからも、彼の中立的な立場が際立っています。
このような行動が、後に裏切りを決意するための伏線だったのではないかと疑われています。
また、黄猿のモデルとなった俳優、田中邦衛さんの役柄が黄猿の行動に影響を与えているとされています。
田中邦衛さんは映画『仁義なき戦い』で裏切り者のヤクザを演じたことで知られており、黄猿もその影響を受けて「裏切り者」の役割を果たすのではないかと推測されています。
また、映画『トラック野郎』で彼が演じたキャラクターは、敵対していた相手と協力する場面があり、これも黄猿がルフィたちと共闘する可能性を示唆しているのかもしれません。
このように、モデルとなった人物の役柄が黄猿のキャラクターに色濃く反映されているため、彼がいつか海軍を裏切るのではないかという見方が生まれています。
さらに、黄猿は過去の物語においても、ルフィたちを助けるような行動を見せています。
シャボンディ諸島での革命軍くまの救出劇では、黄猿はその行動を阻止することなく黙認しました。
光の速さで移動できる彼であれば、くまの行動を阻むことは簡単だったはずですが、あえて静観していたのです。
この行動は、黄猿が最初からルフィたちを助ける意図を持っていたのではないかと考えられます。
また、マリンフォード頂上戦争でも、黄猿はルフィに対して本気で攻撃しているようには見えませんでした。
攻撃のタイミングや速度が明らかに遅れており、ルフィを逃がすようにしていたと感じさせる描写が多くありました。
これらの行動からも、黄猿が裏でルフィたちを支援していた可能性が浮上しています。
エッグヘッド編でも黄猿の行動には曖昧さが目立ちます。
特にベガパンクに対する攻撃において、黄猿は無駄な会話を挟んだり、攻撃を遅らせるなどの行動を取っています。
これにより、黄猿が本当に五老星の命令に従っているのか、それとも何か別の目的を持って行動しているのかが疑われています。
また、ルフィが瀕死の状態から復活する際に得た食料の中に、黄猿が持っていたラーメンの器と同じものがあったことから、ルフィに食料を提供したのは黄猿ではないかという伏線も存在します。
彼がこのようなリスクを冒してまでルフィを助けたのは、ベガパンクや戦桃丸との深い友情に基づくものかもしれません。
総じて、黄猿の行動には多くの謎があり、「どっちつかずの正義」という姿勢が彼の裏切りの可能性を示唆しています。
モデルとなった俳優の役柄や過去の行動も、その可能性を強めています。
黄猿が本当に海軍を裏切るのか、それとも独自の正義を貫こうとしているのか、今後の展開に注目が集まります。